日記。

ただつらつらと。

その瞬間その瞬間の、ベストを尽くすこと。

 

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

仕事と心の流儀 (講談社現代新書)

 

 

私自身、精神的基盤は「仏教」に置いている。

何かの判断に迷った時は、常に善行を行うように心掛けている。

 

そしてこれまで数十の経営者が書いた書籍を読んできたが、多くの日本人経営者は信仰があるないに限らず、仏教的思想を持っている可能性が高いように思う。

 

経営アイデア・人間的指針の大方は「その瞬間にベストを尽くすこと」から派生している

自己啓発でよく言われる「その瞬間その瞬間、ベストを尽くせ」という言葉は、言われすぎて陳腐に感じる人も多いと思う。

私もこの言葉をよく見たり聞いたりすることが多すぎて、嫌気が差したこともある。

「長期計画を推奨している作家はどんなことを書いているんだろう」

とひねくれた考えを持ち、対峙している本を読み漁ったこともある。

 

「今日死ぬと思って生きる。」が、腑に落ちなかった。

その瞬間を生きるための一つの方法として、「今日死ぬと思って生きろ。」と自分に言い聞かせる方法がある。

スティーブ・ジョブズは毎朝鏡に向かって「今日死ぬとしたら何をすべきか?」と自問をしていたようだし、マイケル・ジャクソンや他の著名人もそういう方法を取っている場合が多い。

 

この言葉を知った当時、正直まったくこの言葉が腑に落ちなかった。

「1日以上かかるプロジェクトの場合、完遂せず終わってしまうではないか。今日死ぬのなら、志半ばで終わるからモチベーションが生まれないのでは」

ということを思っていた。

 

幸い、なのか、私自身が「死」に近づく経験をしたことによって、この言葉が腑に落ちる瞬間があった。

私の1つの目標というか、人生の結びに、「ありがとうと言って死にたい。ありがとうと言われて死にたい。」というゴールを迎えたい。という考えを持っている。

その為に何をすれば、その為に何をすれば、という源泉を辿った結果、毎日ベストを尽くして生きることに繋がったし、「今日死ぬと思って生きろ。」という言葉の意味を理解できた。

 

この言葉は、身をもって「死」を近く経験した人が理解出来る言葉だと思う。

それか、「死」について時間をかけて理解を深めた人。

 

そしてこの考えが腑に落ちることは、人生にとってとても有意義であることも感じている。

 

しかし消えない「終わらないプロジェクト問題」

しかしやはり「今日死ぬと思って生きろ」理論では、長く続くプロジェクトをどう捉えるか、という視点が抜けてしまっていると思っていた。

「全力で1日1日生きる」という側面は十分理解できたが、それは瞬間的であり、長く続く課題の対処が分からなかった。

イチローの日々の練習は瞬間的なものではなく継続した努力の賜物であると思うし、世の中の偉大な業績は瞬発的な努力だけでは成し得ていないと思うからだ。

 

そして今日....

重要な事実に気付いた。

 

「今日死ぬと思って生きる」という言葉には続きがあったのだ。

 

「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」byガンジー

「明日死ぬと思って生きなさい。」に「永遠に生きると思って学びなさい」と言葉を続けたのは、ガンジーである。

 

ここでこの腑に落ちない部分を解消できる光が少し見えた。しかし、あと少しだ。

なぜ永遠に生きるから、学ばねばならないのだ。何故だ。

 

 

そして、そこで「仏教」に繋がった。

是非ここまで読んでくださった方には、以下の動画を聴いてほしい。


なぜ成功者はお墓参りを大切にするのか

「永遠に生きる」=「家系の継承」

永遠に生きるという考え方を、私は自分の子孫に魂を託すことだと考えた。

 

次代の子孫が、この私の「生き様」をどう捉えるか。

もし学ぶことをやめたとしたら、子孫はどう思うだろうか。

 

そう考えると、自然と「永遠に続くこと」と「学び続けること」のモチベーションに関する繋がりが出来る。

 

つまり「子孫に誇れる生き様にするために、常に学び続けるべきだ。」というのが「永遠に生きると思って学びなさい。」というガンジーの言葉の、私なりの解釈だ。

 

総論:「常にベストを尽くす」ということ

タイトルにも掲げた「その瞬間その瞬間の、ベストを尽くすこと。」は、言い換えると「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」とほぼ同義だと感じる。

 

その他、色々な経営や生き方に関する助言的な考え方は、どれも「その瞬間その瞬間の、ベストを尽くすこと。」が根底にあると考えている。

 

1日1日、ベストを尽くして、大切に生きよう。